●418 御代の春秋 みよのしゅんじゅう 〇みやまはかすみてももとりさえずり

 表題:御代の春秋
 読み:みよのしゅんじゅう

 収録:(A)卒業式號 成樂會 1925(T.14).2.5 ◎[A2-69] Copy=[P127]

 記譜:二部合唱(伴奏付き) 変ロ長調 6/8

 インチピット:ミ|ファシシシ|レドドソ|ソソソレソ|ソ

 曲:シューベルト,フランツ(Schubert, Franz)(1797-1828)[オーストリア]
 詞:犬童信蔵 ※1925(T.14.2)作詞

 ※卒業式の歌(230)と同曲


[詞] ※卒業式號より

1.み山はかすみて百鳥(ももとり)囀り
  咲く花かをりて若草(わかぐさ)野に満つ ながめのどか
  雲居るみそらにのぼるひばり 花より花へとをどる胡蝶
  心もみそらにひらりひらり
  あゝ春よ春よ あゝながめのどか

2.見渡す山々緑もいと濃く
  そよふく涼風裳裾を払いて ながめ涼し
  川邉の眞垣に笑めるあやめ 清けき小川に泳ぐ童子
  見るから心も水に浮ぶ
  あゝ夏よ夏よ あゝ眺め涼し

3.吹く風涼しく稲葉(いなば)にそよぎて
  群れ居る雀も豊年(とよとせ)喜ぶ ながめゆたか
  垣根の虫の音(ね)聲もすみて 露おく草葉に眞玉亂れ
  黄金の海原(うなばら)遠くつづく
  あゝ秋よ秋よ あゝながめゆたか

4.鏡とあざむく小庭の池の面(も)
  雪かと見まがふあしたの初霜 ながめ清し
  時じく木の花枝にみだれ 玉なすすだれは軒に垂れて
  埴生の住居も玉の臺
  あゝ冬よ冬よ あゝながめゆたか


(C) Kyukei Kinenkan 2024